リハビリケア

リハビリケアについて

リハビリ

葉 言葉の意味

 リハビリテーションの語源はラテン語で、re(再び)+ habilis(適した)、すなわち「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」などの意味を持つ。また、猿人と原人の中間に意味するホモ・ハビリス(homo habilis)「器用なヒト」が、道具を使い人間にふさわしいの意味でも用いられ、適応、有能、役立つ、生きるなどの意味も含有し、リハビリテーションの語源ともいわれている。

 

 他に「権利の回復、復権」「犯罪者の社会復帰」などからの意味合いがある。なお、ヨーロッパにおいては「教会からの破門を取り消され、復権すること」も意味している。このように欧米ではリハビリテーションという言葉は非常に広い意味で用いられている。

 ケア(care)とは、広い意味では、世話や配慮、気配り、メンテナンスなどをすること。乳幼児の世話からペット、衣服の管理まですべてケアと呼ぶ。狭義では、看護、介護のことをいう。但し、看護でのケアは正しくは「看護ケア」というのが正式な呼び名。

 ケアには、弱者、患者、障害者の世話をして「あげる」といった強者からのサービスというニュアンスがあるようで、アメリカの障害者福祉の領域では、careを嫌って、attendant serviceといった表現も使われたり、看護でも care giving とか、caringといった表現も使われる。日本では、外来語のケアには特にその表現の適正か否かでの議論はない

 


葉のイラスト リハビリテーションの定義(WHO1981年)

 

リハビリ
  • リハビリテーションは、能力低下やその状態を改善し、障害者の社会的統合を達成するためのあらゆる手段を含んでいる。

  • リハビリテーションは障害者が環境に適応するための訓練を行うばかりでなく、障害者の社会的統合を促す全体として環境や社会に手を加えることも目的とする。

  • 障害者自身・家族・そして彼らの住んでいる地域社会が、リハビリテーションに関するサービスの計画と実行に関わり合わなければならない。

葉のイラスト リハビリケアとは

リハビリ

 私たちはリハビリケアを「権利の回復に向けた支援や気配り・配慮・世話」 と考えます。


 介護老人保健施設は、リハビリをする場所であると同時に、在宅を意識した生活を営む場所です。機能訓練だけでなく日常生活におけるケア(支援)の中にもリハビリテーションの考え方を導入し施設サービスの質を高めます。そして、施設全体として質の高いチームケアの提供を目指します。

 『障害があっても人間らしく生きること』を支えるすべての専門技術やサービスがリハビリテーションであり、その最終的な目標は社会自立をして『全人的復権』を得る事にあります