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形成外科ってどんな科?

はじめに

当院形成外科は、日本形成外科学会の認定施設です。認定施設とは、認定医を取得する研修としてふさわしい病院、多くの患者、症例、学会で発表、そして論文も書く、教育施設に与えられる称号です。医療は日進月歩、認定施設で働くからには、何歳になろうと、上になろうと、毎日勉強をする義務、患者さんに対して、教育するために、そして自分のために、知識、技術を向上しなくてはなりません。当院形成外科は、現在、意欲に満ち溢れた医師が集まってきています。形成外科は、開設当初は、北里大学の研修関連施設として2名の形成外科医が常勤していました。
現在は、部長のみが出向で、その下に当院での診療、研修を希望する医師が集まり、形成外科医は7名常勤しています。

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形成外科ってどんな科?

形成外科ってどんな科で、何をしているのでしょうか?当院常勤の看護婦や医師でさえも「この疾患は形成外科なんですか?形成外科ってこんなこともするんですか?」なんて話をしているのを耳にいたします。私が学んだ成書には、「形成外科とは、先天的、後天的な身体外表の形状、色の変化、すなわち醜状を対象とし、これを外科手技により機能はもとより形態(美容)解剖学的に正常(美形)にすることを手段とし、個人を社会的に適応させることを目的とする科である。」と記されておりました。形成外科で取り扱う項目をあげると、次のように分類できます。

(1)新鮮熱傷(やけどの治療ー皮膚移植などの手術、その後のやけどの傷あとの治療)
    やけどは重症であると命を失います。
    また、小児のやけどは後に機能障害を起こすことがあります。
    どうぞ安易に考えないで、応急処置後は必ず形成外科を受診してください。

(2)顔面骨骨折および顔面軟部組織損傷(切り傷の縫合~顔面骨骨折の手術)
    顔の骨折は専門医でないとなかなか診断がつきません。
    一度できてしまった傷を、消すことはできませんので、
    顔のケガなどは、形成外科ではなるべく傷あとが目立たなくなるように治療していきます。

(3)口唇裂、口蓋裂(口唇裂は生後3ヶ月、口蓋裂は生後1~1.5歳で手術)
    500人に1人の割合で生まれている、比較的頻度の高い先天異常。

(4)手、足の外傷、先天異常(外傷、巻き爪他、多合趾症などの先天異常の手術)
    足のたこや魚の目の治療、爪の異常、ひょうそう、
    指のケガや腫瘍、さらに指の切断の再接着手術もします。

(5)その他の先天異常(顔面では、目(眼瞼下垂)、
    耳(副耳や耳の形の奇形)、鼻(正中鼻裂)など、
    胸部では漏斗胸、乳房欠損など、
    腹部では出臍などの先天異常の手術をします。)

(6)母斑、血管腫、良性腫瘍(皮膚にできているホクロやできもの、
    体表から触れられる腫瘍は形成外科で手術しています。)
    1年間で、約500例の良性腫瘍の手術を行っています。
    ほくろ、腫瘍、いぼ、おできなど小さいものであれば外来で手術を行います。
    また形成外科では、傷あとがなるべく目立たなくなるような特殊な縫い方をします。
    手術での切除はすべて保険適応です。

(7)悪性腫瘍およびそれに関連する再建(皮膚癌の手術、化学療法)
    オゾン層が破壊され紫外線の量が増え、
    さらに寿命が長くなり皮膚癌は確実に増えています。
    年間の悪性腫瘍(皮膚癌、軟部組織悪性腫瘍手術は50例でした。
    (6)と対比しますと10人中約1人が悪性であったと言えます。
    皮膚癌と言ってもいろいろな種類があります。
    形成外科では、診断から治療(手術)、
    アフターケアーまで再発が起こらないように治療していきます。
    皮膚癌は早期切除が一番です。できものやホクロが急に大きくなったり、
    出血したりしていませんか?

(8)瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド(傷あとの修正手術)手術以外にも
    テープを貼るだけの治療もあります。
    手術の傷跡ピリピリ痛くありませんか?

(9)難治性潰瘍、褥瘡(糖尿病や低温熱傷などの潰瘍の軟膏治療から手術、床ずれの治療)
    高齢化社会に伴う床ずれの増加ならびに糖尿病や心臓、
    血管疾患に合併する潰瘍の増加、
    これらに対する治療はこの数年で進歩してきています。
    治らない傷、潰瘍、一度形成外科を受診してみませんか?

(10)美容外科(二重やしわとり、コラーゲン注入、しみの治療)

(11)その他:まだまだ、いろいろ。

以上のように、頭の先からつま先までの身体外表の外科手術を行っております。もちろん、手術が必要でない患者さんには保存的な治療も行っております。また、形成外科は健康保険が使えないと誤解されていることが多いのですが、(10)美容外科は自費診療ですが、その他ほとんどは健康保険が使えます。もちろん傷あとの治療の多くが保険でできます。

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整形外科と形成外科どのように違うのですか?

整形外科と形成外科はまぎわらしい言葉で混同されますが、整形外科は主として骨、関節の外科です。(ただし、顔の骨折(鼻や顎の骨折)に関しては形成外科、頭の骨折は脳外科で診療しています)ちなみに中国では、整形外科のことを骨科(骨の専門)、形成外科を整形外科(形を整える専門)と呼んでいます。こちらの方が理解しやすいと思います。また、よく美容整形というのですが、実はこの名称は使うべきではないのです。
医療法が改正され、この分野を美容外科と呼ぶように定められました。前記しましたが、美容外科は形成外科の一分野にすぎません。美容専門の病院は、ほくろや傷あとの治療まで自費診療ですが、当院では保険診療です。

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形成外科はどこにでもあるのですか?

残念ながらわが国ではまだ形成外科医の数(特に形成外科学会の認定資格を持っている専門医)が不足していて、どこにでもあるというわけにはいきません。それでも最近、形成外科を持つ病院も増えてきました。当院は大学病院と同等である形成外科学会の認定医施設です。鎌倉市では形成外科医(専門医)が常勤している病院は他にないと思います。形成外科の専門医は形成外科医になり7年目になって初めて受験資格が得られます。規定された10症例の術前、術中、術後の写真、70症例(自分が手術した症例)を予備審査されます。合格すると次に100問のマークシートのテストと口答試問(試験官3人)があり、その結果合否が決定されます。これが結構大変なのです。診療をしつつ・・勉強時間がないのが現実です。100問のマークシートも、90点以上が必要で、問題集はあるのですが、5000問以上あります。みな、30歳過ぎてからの受験ですから、大変なんです。

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最後に当院形成外科の特徴をお話します。

1つはレーザー治療です。1995年7月よりレーザー治療を行っております。3台でスタートしたレーザー機器も、現在では20台以上あります。レーザー器機:炭酸ガスレーザー(3台)、Q-スイッチルビーレーザー(5台)、色素レーザー(3台)、Qスイッチヤグレーザー(2台)、光(フォトフェイシャル他)、フラクショナル炭酸ガス、RF、LED、その他、を有しており、これまでに、多数のレーザー治療、年間2000例で15年間、行ってきました。各レーザーの適応疾患は以下の通りです。

炭酸ガスレーザー:母斑(ほくろ)、老人性疣贅(いぼ)、汗管腫、黄色腫、アクロコンドロン(首にできる細かいいぼ)

Q-スイッチルビーレーザー:太田母斑、蒙古斑、老人性色素斑(しみ)、ソバカス、扁平母斑、入れ墨、外傷性刺青

色素レーザー:血管腫(あかあざ)、毛細血管拡張症、酒さ、赤ら顔

その他、脱毛、傷あと、肌の引き締め、にきびなどに使用するレーザーもあります。

以前はこのようなレーザー治療は自費診療であり非常に高価でした。しかし1996年4月より疾患により保険診療ができるようになりました。
特に子供のあざ治療はすべて保険診療を行っております。生まれたときより体にあざをもち悩んでいるひとは結構多いものです。今まで諦められていた太田母斑や赤あざなども治療が可能となりました。いつでもご相談下さい。また、しみ治療も行っています。レーザーや塗り薬以外にもスキンケアーのアドバイスも行っております(しみのレーザー治療は自費です)。

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