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フット外来

診療内容

 

足の症状や問題でお悩みの方は、どの診療科に受診したらいいか迷われていると思います。
当院では 腎臓内科医師による足外来専門看護師によるフットケア外来 を開設し、それぞれが独立して足病ケアや診断・治療を行ってきましたが、平成23年4月から医師と看護師の連携をより深めたフット外来の体制にリニューアルし、さらに、6月からは専門の義肢装具士によるフットウェア外来も開設し、患者さまの足病、フットケアに対するニーズにより一層お応えできるように致しました。

足の問題でお困りの方は、是非、当院フット外来を受診されますようご案内致します。


フット外来.png


フット外来 診察日

  水(AM) 木(PM)
足外来 - - 大竹Dr 今井(第1,3,5)
フットケア外来 - - 愛甲Ns
(フットケア指導士)
愛甲Ns
(フットケア指導士)
フットウェア外来 - - 大平(第2・4)
(義肢装具士)
-

                                                                                ※女性医師・女性看護師

※足外来診察日は、水・木曜日(予約制)です。
 ご予約は、病診連携室(0467-45-8923)までご連絡ください。

 

足外来

腎臓病総合医療センター長 小林 修三

腎免疫血管内科 部長
大竹 剛靖

 

小林修三のウェブサイトへ

腎臓内科では、増加する足の血行障害の患者さんのために足の血行障害専門外来(足外来)を2010年7月より開設いたしました。足の血行障害でお困りの方、足になかなか治らない傷をお持ちの方、あるいは足の血行障害を心配されている方は、ぜひ足外来を受診ください。外来は予約制ですので、当院地域連携室で予約を取って受診してください。担当医は、水曜日午前  大竹、木曜日午後  今井です。
同じ水曜日、金曜日に、フットケア指導士、糖尿病療養指導士の資格を有する看護師によるフットケア外来も開設しています。創の治療を含めて、フットケア全般にわたる指導や治療が受けられます。
足の血行障害に対する評価検査に加え、腎臓内科で行っている幹細胞移植による血管再生治療やLDL吸着療法以外にも、血行再建治療(カテーテル治療や外科的バイパス術)高気圧酸素治療、医療用無菌ウジ治療などを含め、足の血行障害に対する最先端のあらゆる治療を当院でお受けになることができます。費用は、足外来では通常の保険診療分のみとなります。


<下肢末梢動脈疾患>
血液透析患者さんは年々増加していて、日本国内で透析治療を受けられている患者さんの総数は30万人に届く勢いになっています。そして、新しく透析治療を始められる方では、高齢化や糖尿病を原因として透析導入となる方が多いのが特徴です。


透析患者さんでは末梢動脈疾患(peripheral arterial disease: PAD)はとても多く見られ、透析導入期に既に4人にひとり、約25%の方がPADを持っていることが明らかとなってきました。PADが原因で足を切断すると、患者さんの生活の質は著しく低下しますし、さらには寝たきりでの肺炎合併や足の創傷部位での感染症など生命を危険にさらす可能性もあります。
そこで、当科では積極的に足病の有無をチェックします。何よりも早期発見が大切ですから、足の観察、手と足の血圧比を測定するABI/TBIによる足の血流の評価、あるいは最近他施設でも用いられるようになった皮膚灌流圧(skin perfusion pressure: SPP)測定装置を用いて腎疾患患者さんの足病の有無を徹底して評価します。透析患者さんでは、血管の石灰化によりABI測定結果が影響を受けるので、ABIのみでなくSPPも合わせて用いることで、PADの診断精度を増すことができるようになりました。当院の透析室では、定期的にすべての患者さんの足チェックを行っていますし、腎臓内科への入院患者さんも皆さんに足の評価を行っています。
また、当院での足病への取り組みは高く評価され、平成21年2月には副院長の小林修三(腎臓内科)が大会長として日本フットケア学会を主催し、透析患者さんの末梢動脈疾患に関する著書も刊行しています。


末梢動脈疾患による下肢創傷の写真


末梢動脈疾患の画像

左図.下肢CT angiography、右図.足部の選択的血管造影写真

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当院で可能なPAD治療

 ・薬物療法
 ・監視下運動療法
 ・フットケア外来でのフットケア
 ・血行再建術(カテーテルによる血管内治療、外科的バイパス手術)
 ・LDL吸着療法
 ・高気圧酸素療法
 ・自己幹細胞移植治療
 ・創傷部位の治療
 ・マゴット(医療用無菌ウジ)治療
 ・持続陰圧閉鎖療法


当院にはフットケアカンファレンスを通じた全科横断的なフットチームがあり、個々の患者さんのPADの状態に最もふさわしい治療を選択して、ベストの治療を受けることが可能です。腎臓内科では、循環器科や血管外科による血行再建術以外のすべての治療、すなわち薬物治療、運動療法、LDL吸着療法、血行再建術に併用したLDL吸着療法、高気圧酸素療法、自己細胞移植治療、マゴット療法が可能です。


腎臓内科で行っている足治療

自己細胞による移植治療(血管新生療法)

自分の細胞を用いて下肢の血管を再生する最新の治療法です。移植と言っても、自分の細胞を用いることで拒絶反応は生じませんし、免疫抑制剤を内服する必要も全くありません。血管新生に使用される細胞はCD34陽性細胞で、G-CSFという薬剤を数日間使用してこの種の細胞を増加させた後に細胞を回収し、虚血のある下肢の筋肉内に注射します。ご自分の細胞を用いた治療は、各種再生医療に用いられてきていて、今後の発展がとても期待される分野です。当院では2009年2月より下肢末梢動脈疾患に対するG-CSFを用いた自己末梢血単核球移植治療を開始しており、他に有効な治療手段がないPADの患者さんの救肢において大きな治療効果をあげています。


自己の末梢血単核球細胞による末梢動脈疾患の治療


 

LDL吸着療法:

血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロールと呼ばれ、プラーク形成、動脈硬化に大きく関わるコレステロール)を体外循環により除去する治療です。1回約2時間、週1-2回で合計10回まで行います。この治療により、下肢血行障害によるしびれや冷感、跛行症状(歩行でふくらはぎや大腿部が痛くなり、しばらく休むと痛みが改善してまた歩けるようになる症状)の改善、安静時の痛みなどの改善が認められます。
11, 12, 13) また、この治療は通常10回行いますが、1回の治療の前後で比較しても皮膚血流の改善、微小循環の改善効果が認められます。


LDL細胞吸着療法の治療風景


LDL細胞吸着療法による微小循環改善効果

サーモグラフィーによる明らかな皮膚体温上昇効果


 

高気圧酸素療法:

高気圧酸素治療は、大気圧の倍の2気圧で純酸素を満たした部屋に入っていただいて90分間純酸素を吸っていただく治療です。スポーツ選手の疲労回復やアンチエイジング(抗加齢療法)などにも応用されている治療法です。血行障害や糖尿病が原因の足の傷に対して、高気圧酸素治療を行うことで、創傷部分に十分な酸素が到達し、創傷の改善によい治療法です。純酸素を吸入すること、また気圧の変化が生じることで、慢性閉塞性肺疾患の方や耳抜きのできない方は対象外となります。


高気圧酸素治療の治療風景


 

Maggot療法:

薬物治療や血行再建術を行っても改善しない難治性の創傷を持っている方はどんどん増えています。壊死部分が拡大したり、あるいは感染を合併したり、耐えがたい痛みを感じることなどから下肢を切断される患者さんも年々増加しています。Maggot(マゴット)とは医療用の無菌ウジのことで、ウジを用いて傷を治すことが可能です。マゴットは壊死している部分を融解して食べることできれいにしてくれます。また、傷が治るためには、表面が皮膚で覆われることが必要ですが皮膚の土台となる肉芽の形成がとても大切です。マゴットの分泌物は、この新しいきれいな肉芽形成を促進してくれますし、また傷の部分に感染した菌の殺菌も行ってくれます。壊死部分の除去、肉芽形成、殺菌など、傷が治るためのすべてのプロセスにマゴットは関与しています。マゴットの効果が認識され、欧米先進国では保険適応となっている国もありますが、日本ではまだ保険適応となっていないため、自費負担での診療が必要となります。


マゴットの治療に用いられるヒロズキンバエと創傷に対する治療効果

足の血行障害やそれに伴う創の治療は、単一の科で完結するものではありません。我々腎臓内科は、少しでも患者さんにとって望ましい医療を提供するとともに、院内他診療科とも緊密に連携して患者さんにとってベストの治療を提供致します。

当院腎臓内科は、尿あるいは腎臓を通じて全身を見る診療科です。


関連文献

  1. 池江亮太、逸見憲秋、三枝孝充、浪越為八、山田宗治、今給黎敏彦、菊池勇一、鈴木重伸、守矢英和、小林修三、三浦総一郎:軽微な蛋白尿を呈する腎症の組織学的検討 日本腎臓学会誌 44: 786-791, 2002
  2. 日本腎臓学会編集:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2009 p2-5 東京医学社 
  3. 守矢英和、岡本好司、真栄里恭子、麻生邦子、大竹剛靖、小林修三:Short term PD induction and education technique (SPIED)によるPD導入の実績、日本透析医学会雑誌 38: 125-129, 2005
  4. 大竹剛靖、石岡邦啓、本田謙次郎、岡真知子、真栄里恭子、真野勉、池江亮太、守矢英和、日高寿美、小林修三:「動脈硬化性腎動脈狭窄症(ARAS)患者の臨床的特徴と当院における腎動脈形成術(PTRA)の治療成績」、第51回日本腎臓学会総会学術集会、2008年5月
  5. Ohtake T, Kobayashi S, Moriya H, Negishi K, Okamoto K, Maesato K, Saito S:High prevalence of occult coronary artery stenosis in patients with chronic kidney disease at the initiation of renal replacement therapy : an angiographic examination.J Am Soc Nephrol 16: 1141-1148, 2005
  6. Kobayashi S, Oka M, Maesato K, Ikee R, Mano T, Moriya M, Ohtake T : Coronary artery calcification, ADMA, and insulin resistance in CKD patients.Clin J Am Soc Nephrol 3: 1289-1295, 2008
  7. Kobayashi S, Ikeda T, Moriya H, Ohtake T, Kumagai H : Asymptomatic cerebral lacunae in patients with chronic kidney disease. Am J Kidney Dis 44: 35-41, 2004
  8. 石岡邦啓、本田謙次郎、岡真知子、池江亮太、真栄里恭子、守矢英和、大竹剛靖、日高寿美、小林修三:透析導入期における下肢末梢動脈疾患(PAD)合併頻度の検討、第54回日本透析医学会学術集会・総会 42: supplement p525, 2009
  9. Okamoto K, Oka M, Maesato K, Ikee R, Mano T, Moriya H, Ohtake T, Kobayashi S:Peripheral arterial occlusive disease is more prevalent in patients with hemodialysis:comparison with the findings of multidetector-row computed tomography. Am J Kidney Dis 48: 269-276, 2006
  10. 小林修三編:透析患者の末梢動脈疾患とフットケアー早期発見と治療戦略、医薬ジャーナル社 2008年
  11. Kobayashi S, Moriya M, Kegishi K, Maesato K, Ohtake T:LDL-apheresis up-regulates VEGF and IGF-1 in patients with ischemic limb. J Clin Apher 18: 115-119, 2003
  12. Kobayashi S, Moriya H, Maesato K, Okamoto K, Ohtake T : LDL-apheresis improves peripheral arterial occlusive disease with an implication for anti-inflammatory effects.J Cin Apher 20: 239-243, 2005
  13. Kobayashi S: Application of LDL-apheresis in nephrology. Clin Exp Nephrol 12: 9-15, 2008

フットケア外来

 

看護師
愛甲 美穂

フットケア外来では、フットケア指導士、日本糖尿病療養指導士が、足の状態をチェックし、日頃の足のお手入れの方法の説明や爪が切れない方への爪のケアなどを行い、足病変・足切断から足を守るためのサポートをしています。人間にとって、足は第2の心臓といわれるぐらい重要です。足病変、切断により生活の質の低下、更に生命にもかかわってきます。糖尿病の方や透析をなさっている方は足のトラブルが多く、胼胝や靴ずれ、白癬から潰瘍、壊疽等重症化し足切断に至る率が非常に高くなっています。糖尿病の方の4~10%に足病変があり、非外傷性の下肢切断の40~70%は糖尿病患者と言われています。更に糖尿病で透析をさている方の足切断率は、糖尿病も透析もしていない方の480倍といわれています。潰瘍、壊疽になる前に防ぐことが大切です。足病変を予防するためには、普段から足に関心を持ち手入れすることがとても大切です。少しでも、みなさんの足を守れるお手伝いができたらと思っています。一緒に大切な足を守って行きましょう。


 

フットケア外来診察日

週2回、水曜日と金曜日の9:00~12:00、予約制


 

爪矯正治療(マチワイヤー法)

超弾性ワイヤー(マチワイヤー)の弾力を利用して、爪の変形を治す方法です。
 ・弯曲爪の治療に適しています。
 ・痛みを伴わない治療です。
 ・2~3ヶ月に一度の通院で、徐々に爪の変形を治します。
 ・爪が十分に伸びていないと治療を行うことができません。

※治療費(保険適応はありません):両方の親指を治療した場合
 初 回 : 初診料(4,000円)+マチワイヤー材料費(4,000円)+処置料(2,000円)=10,800円
 2回目 : 再診料(1,000円)+処置料(2,000円)=3,240円


 

爪矯正治療(マチワイヤー法)を希望される方へ

 1)爪矯正治療は、水曜日午前のみとなります。
 2)初診時は、水曜日 足外来・大竹医師を予約してください。


<胼胝・鶏眼ケア>

 いわゆる、タコやウオノメといわれる、角質増殖した皮膚病変です。
 原因となる刺激を避ける検討を行い、角質を除去するケアを行います。


<爪甲ケア>

 肥厚爪など、厚みのある爪のカットなどを行います。
 専用の爪ニッパーやグラインダーなどを使用しケアします。


<角化症ケア>

 亀裂・乾燥、角質の肥厚などの角化症、角質除去を行い、保湿ケアを行います。

 ※治療費(保険適応):3割負担で、胼胝・鶏眼、爪甲、角化症ケアを行った場合
  治療費は、1500円程度となります。


フットウェア外来

大平 吉夫

義肢装具士

1993年 中部リハビリテーション専門学校卒業
1993年 有限会社えびす義肢共同設立
2002年 米国 Langer Biomechanics社 バイオメカニクス研修
2005年 米国San Antonio Foot&Ankle Center Dr,Glenn A.Ocker,DPM(足病専門医))との顧問契約締結
米国Integrity Orthotic Laboratories ,Inc との装具製作技術提携を開始
2006年 日本フットウエアサービス株式会社設立

 

フットウェアとは、靴・スリッパ・靴下などの足に履くものの総称です。フットウェア外来では、専門の義肢装具士が担当医師からの処方に基づいて、足の動きや筋肉・関節の動きといったさまざまな足の機能検査を行い、足の特徴を的確に把握しフットウェアの製作をし、治療効果を最大限に引き出せるようサポートいたします。
また、フットウェアの装着後も、フット外来、フットケア外来と連携をして、定期的な足の状態チェックとフットウェアのチェックを行い、フットウェアの消耗状態に合わせた調整や修正などのアフターフォローをいたします。 


 

足病変

ウオノメや胼胝は、健康な人なら放っておいても深刻な病気になりませんが、糖尿病や血流障害、末梢神経障害の患者様は放置してしまうと傷になる可能性が高く、一度傷になってしまうと、治癒に大変時間がかかります。最悪の場合には、傷口から感染を起こし、足を切断する事態にもなりかねません。傷の予防には、足の症状に合わせたフットウェアを選び、履くことが一番良いとされています。


 

なぜ?フットウェア

ウオノメや胼胝は、皮膚に圧迫や摩擦といった刺激が続くと皮膚の内側を守るために角質が分厚くなり、皮膚に円錐のくさびが食い込んだ形になります。足の皮膚に石を付けて歩いているのと同じ状態となり、傷が発生してしまいます。そのような状態を避けるためにも、足の裏や変形部分に圧力が集中しないように、圧を分散させることが必要です。現代社会において、私たち人間が二足歩行する上で、足の裏にかかる圧を分散できるものはインソール(足底装具)で、セラピュティックシューズ(治療靴)といったフットウェアが必要となります。


 

フットウェアの効果と特徴

インソール(足底装具)やセラピュティックシューズ(治療靴)は、足の歪みを補正し、足への負担や体幹のバランスを維持し、足本来の機能を引き出して適切な動作に導きます。足の動きや足の状態など足の特徴は千差万別で、個々の特徴に合わせたオーダーメードのフットウェアを装着することで治療効果を最大限に引き出します。
また、ウオノメや胼胝以外でも、外反母趾や偏平足などの変形や身体が固くなることで、関節の動きが狭くなり、足への負担がかかることがあります。そのような変形の症状や痛みもインソール(足底装具)は緩和し、悪化を防ぐ効果があります


当院のフットウェア外来は、日本フットケアサービス株式会社より専門の義肢装具士が隔週金曜日に診療に来ます。国内最高レベルのフットウェア診療を提供いたします。

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