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肝胆膵外科

柏木宏之

東海大学卒
肝胆膵外科部長

日本内視鏡外科学会評議員、日本外科学会指導医・専門医、日本消化器外科学会指導医・専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、がん治療認定医、消化器がん外科治療認定医、臨床修練指導医、AHA BLSインストラクター、AHA ACLAインストラクター、日本プライマリ・ケア学会認定医
日本肝胆膵外科学会、日本内視鏡外科学会、医療安全管理者、産業医、温泉療法医、日本外科感染症学会

略歴

1993年 3月    東海大学医学部医学科卒業 臨床研修医
1995年 4月    東海大学医学部臨床助手
1998年 4月    東海大学医学部外科学系消化器外科学助手
2002年 4月    東海大学医学部付属東京病院外科医長
2004年 4月    東海大学医学部外科学系消化器外科学(肝胆膵外科)講師
2004年 10月    ワシントン大学セントルイス校外科学教室 留学
2008年 7月    庄内余目病院 外科部長
2014年 8月    湘南鎌倉総合病院 肝胆膵外科部長
 

受賞歴:テーマ

  • 2000年度刀鴎会賞(外科学系研究論文賞):胆のう癌に対するDF3タンパクの発現;リンパ管浸潤の意義
  • 2001年度刀鴎会賞(外科学系研究論文賞):胆のう癌に対するMUC1・MUC2タンパクの発現;予後との関連について
  • 2005年度膵臓病研究財団 研究助成金 :膵癌におけるヘッジホッグ経路の役割および臨床応用
  • 2007年度アメリカ癌学会 若手研究者賞:膵癌に対する選択的アポトーシス誘導物質による治療
  • 2011年度ヨーロッパ内視鏡外科学会 優秀発表賞:単孔手術を応用した腹腔鏡下胃瘻増設術
  • 2013年度ヨーロッパ内視鏡外科学会 優秀発表賞:胃悪性腫瘍に対するレデュースポート手術

診療内容

肝胆膵外科と聞いて、馴染みの少ない方もいらっしゃるかと思いますが、主に肝臓・胆道・膵臓に関する外科治療を行います。
この領域にできた悪性腫瘍の手術は、胃や大腸などの管腔臓器と異なり、単純に臓器だけの切除が難しい場合も多く、手術方法・使用する器具が異なるという特徴があります。
例えば、胆汁の流れ道にできる胆管癌でご説明しますと、肝臓で作られた胆汁が胆管を通って膵内部(膵頭部)を通過し、十二指腸に流出しますが、胆管癌の場合、肝に近い場所でできた場合は肝合併切除が必要となり、膵に近い場所でできれば膵合併切除が必要となるのです。

そのため、一般的にこの領域の手術時間は長い傾向がありますが、熟練したスタッフが担当し、
安全に治療を行いますのでご安心下さい。

腹腔鏡下肝切除の創

また、肝臓癌の手術治療である肝切除について、従来は腫瘍の大きさに関わらず、腹部に大きな創を入れ、手術を行うことが標準でしたが、腹腔鏡手術の発展により、部位にもよりますが、2㎝程度までの腫瘍であれば、腹腔鏡で切除を行っております。
これにより、従来2週間程度は必要であった入院期間が1週間程度まで短縮することが可能となりました。

ベリーダンサーに施行した腹腔鏡下胆嚢摘出術(単孔手術)

また、良性疾患である胆石症の治療も腹腔鏡で積極的に行っております。
近年、更なる低侵襲を求め、シングルポートサージェリーなどの腹腔鏡で使用する創(孔)の数を減らす試みが行われております。

当科でも積極的に取り入れておりますので、ご希望の方はご相談下さい。

当科では、手術の安全、病気の根治、可能な限りの低侵襲を3本柱として診療を行っていきます。
セカンドオピニオンも受け付けております。なにかご質問があれば、気軽に外来にお問い合わせください。

腹腔鏡下肝手術について

昨今の報道で腹腔鏡下肝手術の問題が取り上げられております。マスコミの報道では、お亡くなりになった方の人数がクローズアップされ、“危ない手術+未熟な手技”という構図で報道されることで、この治療の本来の利点が隠されてしまっている感があります。そこで、肝胆膵外科では本手術に関する情報(成績)を積極的に開示していくことといたしました。当科では、平成26年10月から、スタッフの赴任に伴い腹腔鏡下肝手術を開始し、これまで約1年半の間で19人の方に同手術を施行いたしました(下表)。腹腔鏡下肝手術をお受け頂いた方は、皆輸血の必要はなく、術後平均在院日数(術後の入院期間)は約6.7日です。肝臓の手術をされた方が、術後1週間以内で退院できるというのは、この領域では大きな進歩と言えます。以上のことから、熟練したスタッフが担当し、保険適応内の手術であれば、侵襲や在院日数も少なく、利点の大きい手術と考えております。今後とも安全に配慮し、保険適応に沿った手術を行いたいと考えておりますので安心してご相談いただければと思います。

            表:当科における腹腔鏡下肝手術(約18か月)
手術を受けた方 19人
性差 男性8人 女性11人
年齢(平均) 53-85歳(65.1歳)
疾患 肝細胞癌       6人
転移性肝癌        7人
肝のう胞            6人
術式 肝部分切除術    11人
肝外側区域切除術   2人
肝のう胞開窓術       6人
術後平均在院日数 6.7日
合併症・再手術 0人
手術関連死亡 0人

 


腹腔鏡下肝手術の応用

また、上記表の患者様以外にも、複数の当院スタッフの協力で、肝転移を伴った大腸・直腸癌の同時切除も腹腔鏡で行うことが可能となりました。下の写真は術後の創の写真です。85歳以上の高齢者でしたが、腹腔鏡手術で比較的難易度の高い直腸癌手術と転移性肝がん手術を同時に行い、術後11日目で退院されました。このように、腹腔鏡手術には多くの利点があり、その応用でさらなる低侵襲が期待できます。

写真:腹腔鏡で行われた直腸癌・転移性肝癌の同時切除の創

―近未来の新しい術式 NOTESについて―

数年前より、新しい手術コンセプトとしてNOTESというのがあります。NOTESとは、Naturel Orifice Transluminal Endoscopic Surgeryの略で、日本語に直すと“自然開口部経管腔的内視鏡手術”となります。この手術は腹壁に傷をつけずに、もともと開いている生体の自然孔(口、肛門、膣、尿道など)を通じて内視鏡を挿入し、腹腔内を観察または手術を行い、摘出手術であれば、自然孔から摘出するというものです。手術後の痛みはおなかの傷の大きさに比例します。傷が大きければそれだけ術後の創痛は強くなります。そのため、腹壁に傷をつけないNOTESは従来の腹腔鏡手術に比べ、より低侵襲の手術と期待されています。
当院では、このNOTESの概念を取り入れつつ、より安全性を追求するため、Hybrid NOTES手術を行っています。これは、NOTESに従来の腹腔鏡手術を加えたものです。この手術を行えば、腹腔鏡下胆嚢摘出術であれば、腹壁の傷は5mm+2mm+2mm、腹腔鏡下肝嚢胞開窓術であれば、5mm+2mmで手術が行えます。従来の腹腔鏡下胆嚢摘出術の傷は標準で10mm+10mm+5mm+5mmであることを考えると、合計の傷の長さは1/3以下になります。実際、手術を受けられた方からは、“全然痛くなかった”、“この傷でできると思わなかった”などの声を拝聴しております。驚いたことに、退院時(手術翌日)に処方されていた鎮痛薬を1回も飲まなかった方もいらっしゃいました。経腟アプローチを行っていますので、女性限定であること、炎症性変化の少ない状態が適応となるなど、安全性を考慮した基準がありますので、興味のある方は、肝胆膵外科の外来にご相談ください。
当科では、腹腔鏡下胆嚢摘出術の方法は、①従来型、②単孔手術、③Hybrid NOTESから選択していただくことになります。

Hybrid NOTES.jpg

写真:NOTESで手術を施行 腹壁の創は最小限となる(↑部分が創)

実績(当科で実施される高難易度手術)

  2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
肝切除術(肝細胞癌) 1 4 4 8 11
肝切除術(転移性肝腫瘍) 4 4 6 7 7
肝切除術(胆管癌) 1 4 1 3 3
膵頭十二指腸切除術(胆管癌) 6 7 6 4 7
胆嚢悪性腫瘍手術(胆嚢癌) 0 1 2 4 3
膵頭十二指腸切除術(膵臓癌) 8 5 9 12 11
膵体尾部切除術(膵臓癌) 2 4 2 1 7

 

 

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