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TRAINING

診療看護師への道

診療看護師とは

診療看護師は、チーム医療に貢献します。

診療看護師(Nurse Practitioner:ナースプラクティショナー 以下NP)は、看護職でありながらより医師サイドにたった診療を、一定の制限で行える、国が認めた新たな制度上の看護師です「厚生労働省 特定行為に係る看護師の研修制度」。看護師をバックグラウンドに持ち、医学を学ぶことで、医師と共通言語を持って診療にあたることができます。患者さんやその家族を中心とした医療を行う上で、看護師が治療方針を的確に理解し、治療計画を看護計画に反映することは、チーム医療を行う上でとても大切です。また、患者さんの病状の変化にタイムリーに対応し、一定の処置を行ったり、わかりやすい説明を行うことで、医療の質の向上を目指しています。

診療看護師ができる仕事

診療看護師取得の条件

診療看護師取得の条件

診療看護師インタビュー

NP(診療看護師)戸田 泉

NP(診療看護師)戸田 泉

取得への道のり

2006年
湘南鎌倉総合病院に入職
2012年
休職し大学院に進学
2014年
大学院を卒業し職場復帰
2015年
出産と職場復帰
2016年
診療看護師卒後研修リスタート

特定看護師の取得を志した理由

6年間看護師として、脳神経外科、泌尿器科、形成外科、腎臓内科、脳卒中診療科で働いてきました。一緒に働く医師は、外来や手術、病棟回診など多岐にわたる業務を行っており、とても多忙です。その中で、看護師が医師に相談する場合、必要なことを手短に、ポイントをさえてやり取りを行うことも多かったです。こうした状況の中、どこまでの経過を看護師が診て良いのか判断を迫られることや、経験年数と共に後輩が増え教える立場になり、やればやるほどわからないことがたくさん出てきました。そんな時、診療看護師の存在を知り、勉強してみようと思い進学を決意しました。

看護師と診療看護師の違い

看護師は、診断がついた患者さんに対して、病状が逸脱した場合、すべて医師の指示の通り、適切な対応を行う役割があります。
診療看護師は、今ある症状や病態から異常がないか、治療経過から推察し、医師の指示の下、治療的な介入を含めた対応を行う役割があります。
看護師の時には、痛みや病状の変化に対応する際、医師の判断を待ったり、逸脱したことを報告するに留まっていました。診療看護師は、医師の思考過程を学んでいるため、なぜそのような症状が出現したのか、どのような対処方法があるのか、原因を考えて医師に報告し、対処することができるため、タイムリーな診療に繋がります。

仕事と家庭の両立

大学院の卒業と同時に結婚をしました。その後出産を経験し、現在子育てをしながら仕事をしています。診療看護師の役割を確立するために仕事に打ち込もうとする自分と、家庭のこと大切にしたいと思う自分との葛藤の日々です。しかし、子供を授かり母親になったことで、物事がすべて自分の思う通りに進むとは限らないことを学びました。今は、自分ができることをできる分だけ、精一杯気負わずに続けていくことが大切だと思っています。当院では、院内保育園を設けていますので、子育てをしながら働く環境も整っており、充実した日々を送っています。

周術期の診療看護師を目指した研修

~総合内科(4ヶ月)~

  • 臨床推論
  • 感染症管理
  • 病状説明を含むソーシャルワーク

総合内科のチームと共に基本的な診療を学ぶ

総合内科のチームと共に基本的な診療を学ぶ

指導医1名、後期研修医1名、初期研修医1名、診療看護師1名を1チームとし、25名前後の患者さんを担当します。その中の5名程度の患者を主に担当し、医師の指導の下、治療計画や簡単な病状説明、診療録の記載を行います。概ね初期研修医と同様の研修を行い、学会形式の症例プレゼンテーションも行います。主要な疾患の病態を学び、身体診察や問診を行い、基本的な診療を学びます。患者さんの転機やQOLを考え、治療方針を決定し、看護師をはじめとしたコメディカルと協同し、チーム医療大切さを感じることができる充実した研修です。

~麻酔科(2ヶ月)~

  • 挿管 気道管理
  • 術中麻酔管理
  • 疼痛コントロール

導入から離脱まで、術中の全身管理を学ぶ

導入から離脱まで、術中の全身管理を学ぶ

麻酔科医師と共に、各種手術における導入から離脱までの一連の流れで、気道・循環管理を行うことで、患者さんの術式や術中の状態に応じた安定した麻酔維持から、薬剤選択の仕方や、全身管理を学びます。
また、医師の術前外来の様子や、看護師の術前外来の様子を見学し、安心して手術に臨むための準備に関しても学ぶことができます。
術後回診を行い、術後の疼痛管理仕方や、麻酔に関する合併症の有無をモニターし、手術を受ける患者さんを麻酔科の立場から支える大切さを学びます。

~集中治療室(2ヶ月)~

  • 重症患者管理
  • 臓器別アセスメント
  • 人工呼吸器管理

多職種回診を行い、主診療科のサポートを学ぶ

多職種回診を行い、主診療科のサポートを学ぶ

専従の集中治療医と共に、ICU/ECUの患者さんを担当します。医師、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士と共に、集中治療が必要な患者さんの日々の病状を把握し、主診療科の治療方針に沿った診療のサポートを行います。人工呼吸器の離脱のサポートや、適切な薬剤の使用、リハビリの進捗状況や、栄養状態の評価まで、急性期医療の全身状態の変化にタイムリーに対応します。重症患者さんの集中治療のEBMを学ぶ貴重な機会です。

~外科(2ヶ月)~

  • 術後管理
  • 手術助手
  • 外科処置一般

周術期の基本的な知識と手技を学ぶ

周術期の基本的な知識と手技を学ぶ

周術期に関わる基本的な知識を学びます。外科チームの医師と共に、30名前後の患者さんを担当します。
術中の状況を目の前で学ぶことは、術後管理にとても重要な経験です。また、術後の各種ドレーンの抜去や、創傷管理に関することを学びます。
外科患者の術後管理をタイムリーに行うことをができる様、知識を深めることが目的です。

~ER(2ヶ月)~

  • 医療面接等 外来診療の基本
  • コンサルテーション
  • 縫合 各種穿刺等の処置一般

救急疾患への対応を学ぶ

救急疾患への対応を学ぶ

当院は多数の救急患者さんを受け入れています。
救急医の指導の下、問診や身体診察を行い、救急疾患への初期対応を学びます。
ERに来られる患者や家族は、大きな不安を抱えていることが多いです。医師と共に診療の進捗状況を確認しながら、患者家族に対して適切なタイミングで説明を心がけます。

私の病院ライフ 集中治療室

am
08:30

病状把握と治療計画立案

担当患者さんの昨日からの病状把握を行います。
夜間の状態を確認し、検査値や身体診察や症状から病状を把握し、必要な検査や治療計画を立てます。
回診での病状や治療計画のプレゼンテーションに備えます。

病状把握と治療計画立案

am
09:30

朝 多職種回診

初期研修医と分担し、担当患者さんの病状や治療計画のプレゼンテーションを行い、多職種で治療・ケア計画を立てます。集中治療科医師、感染症専従医師、看護師、薬剤師、呼吸療法士と共に回診を行い、患者の主診療科の方針に沿った治療計画を遂行するために、本日の治療・ケア計画を多職種で話し合います。

朝 多職種回診

pm
01:00

勉強会・抄読会

ベッドサイドでエコーの勉強会をしたり、論文を読んだり、テーマに沿って学習した内容をプレゼンテーションしたりします。
時には、英語でプレゼンテーションしたり。
抄読会では、論文を読み、日々の診療にEBMを取り入れます。
研修中は、学習の機会が豊富にあります。

勉強会・抄読会

pm
02:00

各種処置・診療録記載

朝回診の治療・ケア計画に沿った処置を行ったり、診療録の記載を行います。人工呼吸器離脱のためのウィーニングを行ったり、医師と共に抜管もします。ベッドサイドでエコー検査をしたり、血液培養や輸血投与をおこなうこともあります。診療録の記載は、検査結果や身体診察で得られた情報から、回診や適宜医師と立てた治療計画をカルテに記載し、各職種に病状やプランが伝わりやすいよう、わかりやすい記載をする様に努めています。

各種処置・診療録記載

pm
04:30

夕方 多職種回診

集中治療医、薬剤師、栄養士、看護師と共に多職種で回診を行います。その日に行った治療や日中の病状を把握し、夜間帯の看護師と情報を共有し、今後のリスクに備えたり、明日の大まかな治療・ケア計画を話し合います。

夕方 多職種回診