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小線源治療

RALS -ラルス-(小線源治療)とは

RALS(小線源治療:以下RALSと表記)は悪性腫瘍に対する放射線治療の一つです。放射線を放出する小さな粒〔線源〕を様々な器具を用いて腫瘍のそばに一定時間 おいて、放射線を照射します。この治療には次のような特徴があります。

まず、腫瘍のごく近くから放射線を当てるため、大量の放射線を照射することが可能となり、効果的に腫瘍細胞を死滅させることができます。一方では、放射線が遠くに広がらないので、周囲の正常組織の被ばくは最小限に抑え、副作用を軽減することが できます。

治療法について

治療の手順は以下の通りです。腫瘍の周りに専用の管(アプリケーター)を配置します。その管の中に線源を送り込みます。線源の大きさは直径1mm長さ5mm程度です。この線源をコンピューター制御によって数㎜単位で少しづつ動かすことで、照射したい範囲に適切な量の放射線をあてることができます。どこにどれだけ放射線を照射するかということは、病巣のCT画像やMRI画像をもとに、専用のコンピュータを使って決定していきます。準備を含めて1-2時間の治療で、線源が体の中にはいっている時間は数分から十数分です。

線源は普段は安全に遮蔽された線源庫に格納されており、線源の体内への移動、照射、回収はすべてコンピュータによる遠隔操作で行われます。

体外照射 トモセラピーと腔内照射 RALS-ラルス-について

この治療は、通常は外から放射線をあてる体外照射と組み合わせて使われます。まず体外照射で、病変があると予想される広い部分に放射線をあて、そののちに病巣があるところのみにRALSを用いて集中的に放射線をあてていきます。

当院では体外照射には最新鋭の放射線治療装置トモセラピーを用いております。この治療は従来の放射線治療機器に比べて、目的とする部位に集中して正確に放射線を照射することができます。従って、正常組織に照射される放射線を極力減らすことができる、という特徴があります。

トモセラピーとRALS装置を有する施設は全国でも数多くありません。当院ではこれらの先進治療機器を適切に組み合わせ、より効果の高い、副作用の少ない治療を目指していきます。

放射線治療装置トモセラピー

小線源治療をお考えの方へ

小線源治療室

神奈川県において、RALSは大学病院、がんセンター、大きな公立病院などの数カ所にしか設置されていません。従って、今まではRALSが必要な患者様はご自宅から離れた病院へ通院しなければならず、患者様の大きなご負担となっておりました。当院に導入されることで湘南地域の皆様にご負担をおかけすることなく、治療をうけていただくことができるようになりました。

当院ではまず子宮がんの治療にこのRALSを導入しました。子宮がんに対するこの治療の歴史は古く、十分にその効果が検証されている治療です。子宮がんのなかでも、子宮頸がんでは転移がない状態であれば病気の大きさにかかわらず手術と同じような効果を期待できます。(腫瘍が大きい場合は抗がん剤の治療を併用する必要があります。)

スタッフ全員で協力して、よい治療を安心して受けていただけるように取り組んでいきます。2014年度は11件の患者さんの治療を施行させていただきました。

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