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当院での治療方針〜多発性骨髄腫〜

多発性骨髄腫の治療

多発性骨髄腫は高齢者に多い疾患で、貧血、圧迫骨折や腎障害にて来院されることもしばしばあります病気です。

多発性骨髄腫ではM蛋白(モノクローナル蛋白)といわれるグロブリンが高くなることが一般的ですが、それらが高いからといってすぐに治療の対象とはなりません。
M蛋白量が少ない時期を意義不明の単クローン性ガンマグロブリン血症(MGUS)といいます。
一部が多発性骨髄腫へ移行することが知られており経過観察が必要です。

多発性骨髄腫と診断するには血液中のM蛋白、もしくは血清、尿中のベンスジョーンズ蛋白を調べ、骨髄検査を行い形質細胞の増加を確認します。

多発性骨髄腫ではすべての時期で治療を開始するわけではありません。

治療開始時期は以下に示すような症状がみられたときです。

  • IMWG(International Myeloma Working Group)診断基準の症候性骨髄腫

    血清M蛋白3g以上
    もしくは/とともに
    骨髄におけるクローナルな形質細胞比率10%以上
    臓器障害あり※

    ※臓器障害とは
    1. 高カルシウム血症>11mg/dlまたは基準値より1mg/dlを超える上昇
    2. 腎不全 Cre>2mg/dl
    3. 貧血 Hbが基準値より2g/dl以上低下または10g/dl未満
    4. 骨病変 溶血病変または圧迫骨折を伴う骨粗鬆症(MRI,CT)
    5. 過粘稠症候群、アミロイドーシス、年2回以上の細菌感染症
  • IMWG診断基準の無症候性骨髄腫またはDurie &Salmonの病期分類IA症例において
    M蛋白値の増加、貧血、溶骨性病変、腎機能の悪化、あるいは高カルシウム血症のいずれかを認め、
    症候性骨髄腫への進展があきらかと判断される場合

治療レジメン

初期治療

  1. 65歳以下で移植適応患者(重篤な感染症や肝腎障害がなく心肺機能に問題がない症候性骨髄腫患者)
      将来的に自家末梢血幹細胞移植が適応となるため寛解導入療法は幹細胞採取への影響が少ない
      VAD療法(ビンクリスチン、ドキソルビシン、デキサメサゾン)3コースあるいは
      大量デキサメサゾン療法を行い反応がみられればその後引き続き末梢血幹細胞移植を検討するために
      大学病院などへの転院を行います。
  2. 66歳以上または移植非適応患者
      MP療法(メルファラン+プレドニゾロン)4日/月 内服治療 1-2年間
      VAD療法(ビンクリスチン、ドキソルビシン、デキサメサゾン)3コース程度

海外ではサリドマイド、レナリドマイド、ベルケイドが治療早期から導入されつつありますが
日本での保険適応上はそれらは初期治療がきかないときに開始することとなっています。

再発、進行

  1. VAD療法 これまでMP療法を行ってきた場合
  2. ベルケイド(Bortezomib)+デキサメサゾン (BD療法)
  3. サリドマイド
  4. レナリドマイド (保険収載 2010年7月)

放射線療法 新病院では院内にて行われる予定です。

  1. 脊髄圧迫形質細胞腫 神経障害が予測される場合は放射線治療を行います。
  2. 髄外性形質細胞腫:骨関連の孤立性形質細胞腫では放射線治療の適応です。(35-40Gy)。
  3. 骨病変に対して疼痛緩和の目的にて25Gyほど行います。

支持療法

  1. 骨病変 骨関連事象を防ぐためにビスフォスフォネートを使用します。

    ゾメタ4mg+NS100 15分以上かけて点滴 月1回の点滴

    腎障害では減量が必要。また特殊な副作用として顎骨壊死があります。
    抜歯を含めた歯の治療には注意が必要となります。
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